例題
以下の連立方程式を解きなさい。
2x-2y=6・・・・①
x+2y=3・・・・②
解説・解法
連立方程式の「代入法」による解き方では,①式を②式に(または②式を①式の中に)代入して片方の文字を消去し,残りの文字の1次方程式を作りました。
が,この例題ではx=○○(またはy=△△)という形で代入することができない(移項すれば出来ることは出来るのですが)ので,①式と②式をまるごと足し合わせるという方法を取っていきます。この方法は「加減法」と呼ばれます。
では実際に加減法を使って解いていきましょう。①式と②式を縦に足していきます。
(以下、テキスト整形のため,行頭に白い「・」を入れています。なぞると白い・が出ますが気にしないでくださいね)
・・2x-2y=6 ・・・・①
+) x+2y=3 ・・・・②
・・3x =9
・・ x =3
という具合です。①+②を縦に見ていってみれば,
- xについては,2x+x=3x
- yについては,-2y+2y=0 でyの文字が消えて,
- 定数項(文字を含まない数字だけ)は,6+3=9
でyが消えてくれるので,xの一次方程式3x=9ができ,両辺3で割ってx=3が求められます。
これを①式にもう一度代入して,
2×3-2y=6
6-2y=6
-2y=0
となり,y=0となります。「解答」ではこの結果を②式に代入しています。
解答
①+②より
・・2x-2y=6 ・・・・①
+) x+2y=3 ・・・・②
・・3x =9
・・ x =3
これを②式に代入して,
3+2y=3
2y=0
y=0
(答え)x=3,y=0