中学 社会

食料自給率と貿易自由化

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食料自給率とは?

国内で,食料が国産品のものを占める割合を食料自給率と言いますが,1965年度の食料自給率は73%あったのに対し,2012年度の日本の食料自給率は39%[※1]と,ここ数十年間でかなり低くなってきています。

つまり日本では,国内の農産物よりも,海外の農産物の方が多く消費されている(食べられている)ことになります。1960年代は50%を超えていたということは半分以上は国産だったということですね。

出典:[※1] 農林水産省ウェブサイト「食料自給率とは」

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品目別食料自給率

品目別の食料自給率も紹介しておきます。これも入試問題でグラフや表などを見て「これは何の食料自給率か?」を記号で選択する問題などありますので,主要なものをしっかり押さえておきましょう[※2]。

  • 米:96%(2012年度)。ここ何年かは90%台を推移しています。
  • 小麦:12%(2012年度)。ここ何年かは10%台~1桁%台で推移しています。
  • 肉:55%(2012年度)。ここ何年かは50%台で推移。
  • 野菜:78%(2012年度)。ここ何年かは80%~70%台で推移しています。生鮮食品は鮮度が命な上に輸送コストもかかるので比較的高い数値で推移しているのではないかと思われます。
  • 果実(果物):38%(2012年度)。ここ何年かは40~30%台で推移しています。ただしみかんは自給率100%を上回っています。
  • 豆類:10%(2012年度)。ここ何年かは1桁台で推移しています。大豆も同様です。

出典:[※2]農林水産省「総合食料自給率(カロリー・生産額)、品目別自給率等」

貿易自由化

食料自給率の低下の背景には,貿易自由化が挙げられます。輸入品については,輸入するときに関税(税金)がかけられるのですが,その関税率(商品○○kgに対して関税がいくら)が下がったり,国と国との協定で関税が無くなったりしていることで,国内の食料品よりも安く売られている現状です(そうなの?と思った方はスーパーへ買い物に行ってみましょう)。

国内の農産物事情

価格では他国と比べて高い国内の農産物はどうやって生き残っているか?についても最近入試の出題が見られますので簡単に触れておきます。

  • 農薬の使用を少なくして,安全な野菜を売る。
  • 大都市の近くで作った農産物を,鮮度の高いうちに直接消費者(食べる人)に野菜を届ける(近郊農業の考え方に似ていますね)。
  • 農産物の地域ブランド化を促す。また地産地消(域で生された農産物を域で費)を促す。

練習問題

以下の文を読んで後の問にい答えましょう。

食料の消費における国産品の割合を食料( A )というが,食料( A )はここ数十年で( B )傾向にある。2012年度の品目別の食料自給率を見てみると,豆類(10%)<[ア](12%)<果実(38%)<[イ](55%)<[ウ](78%)<[エ](96%)となっている。

食料( A )の背景には貿易( C )もあり,輸入品との競争力を高めるため,国内の農家は( D )の使用を少なくして安全な野菜を作ったり,農産物の地域ブランド化を掲げるなどの試みがされている。

(1)カッコ(A)~(D)に入る語を言いましょう。ただし,(B)には「増加」「減少」「横ばい」のいずれかの語が入ります。

(2)カッコ[ア]~[エ]に入る品目名を,米・小麦・野菜・肉の中から選びましょう。

練習問題の解答例

(1)(A)自給率(B)減少(C)自由化(D)農薬

(2)[ア]小麦 [イ]肉 [ウ]野菜 [エ]米







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