2017年センター試験(本試験)、第3問Cの解説です。この問題はディスカッションの要約です。
従来型の解き方では、「直前の人の言ってることを大筋でつかみ、選択肢を絞る」という風に、本文→問題から入っていくパターンでしたが、今年度になって若干傾向が変わり、複数の人の話を要約するパターンになりました。私も二度読みしてしまいました。
2016年の解説でも述べたのですが、第3問C、この問題は裏技とかがあまりなく、正攻法であらすじを大雑把につかんでいきます。
本文ざっくり解説
読みはじめてみると、Aliceが司会で、Tomから意見を求めています。
で、Tomの言うことから。
「新しい工場が建ったらもっと人が移り住んできますよ。お客も入って地元の店にもいいことですね。さらに、隣町から住んでくる人はそこで仕事も探せるし。多くの人が通勤の長距離ドライブにも疲れてます。家の近くで働けば一緒に家族と過ごす時間も増えますね。」
で、AliceがTomの言うことを要約します。ここで選択肢。
選択肢の検討
1.私たちの住民の多くは他の町への旅行が好きだ
「そんなこと言ってない」パターンでしょうね。敢えて言うなら「隣町に住んでる人が自分たちの街で仕事を探せる」とは言ってますが、自分の街の住民については触れておらず。
2.売り上げを上げるために新しいビジネスをどんどんするべきだ
これは「大事なこと抜け」パターンではないでしょうか。確かにビジネスはするべきなんでしょうが、一番大事なことが抜けてます。「この街で」「地元で」。これがないとどこでビジネスするか分からないですね。
3.私たちの街の住民は新しい職場の恩恵を受けるだろう
工場ができればお店やレストランも出来て・・とかいうことになると、本文をまとめ上げられていますよね。切るところがないので保留にしておきましょう。
4.隣町で働くことで人々の生活が良くなる
これは「真逆」パターンですね。ここで工場を立てれば「隣町から人がやってくる」だけで、ここから隣町へ行くのとは正反対。だいたい、「長距離通勤に疲れてる」って言ってるので、これは根拠をがっちり持って消去できるでしょう。
ということで、1、2、4が切れて3が正解になる、ということですね。この問題は従来どおりだったので解きやすかったかと思います。
第3問C(32番) 重要単語
- mayor (名詞) 市長
- lead (動詞) 率いる、案内する、先導する
- discuss (動詞) 話合う、議論する
- develop (動詞) 発展させる
- sure (副詞) (返答として)承知しました
- factory (名詞) 工場
- local (形容詞) 地元の
- customer (名詞) 客
- resident (名詞) 居住者、住んでいる人
- complain (動詞) 文句を言う、不平を言う
- back and forth: 往復して、行きつ戻りつ
- closer (副詞) close(この場合は副詞)近くでの比較級、より近くで
- improve (動詞) 改善する
- spend (動詞) (お金、時間などを)費やす
- prefer (動詞) ~を好む、~をより選ぶ
- travel (動詞) 旅行する
- business (名詞) 会社、企業、ビジネス
- increase (動詞) 増やす、高める
- sales (名詞) 売上高、販売数
- benefit (動詞) 利益を得る
- workplace (名詞) 職場
- lives (名詞) life (生活)の複数形