英単語の"note"は多義語で、名詞では「メモ」「記録」「紙幣」などがあり、日本語で言う「ノート」の意味はないので注意が必要です。日本語の「ノート」は"notebook"を使います。
動詞では「気づく」「注意する」「言及する」などの意味があります。
英単語"note"の主な意味
- (名詞) メモ、記録
- (名詞) 紙幣
- (名詞) 注釈
- (他動詞) ~を心に留める
- (他動詞) ~に気づく
- (他動詞) ~に注意する
- (他動詞) ~に言及する
と、かなり多義語感が強いですね。「ノート」と言ったら文具のノートを想像してしまいがちですが、それは"notebook"という単語で片付けられます。むしろその中身の「メモ」や「記録」の意味が一つ。
「紙幣」という意味ではイギリス英語で使われることが多いかもしれません。"ten‐pound note"で「10ポンド紙幣」など。アメリカ英語では"bill"を使ったりします。(one-hundred-dollar bill:100ドル紙幣)
「注釈」の意味では入試長文の後に"notes"として難しい単語の注釈が並んでいるのをよく目にしますね。
「~に気づく」「~に注意する」はnoticeも同じ意味があります。
名言に学ぶ
エドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe, 1809-1849, アメリカの小説家)
If you wish to forget anything on the spot, make a note that this thing is to be remembered.
Edgar Allan Poe - If you wish to forget anything on the...
単語・文法・解釈
- wish (他動詞) 望む
- on the spot : 即座に、その場で
ざっくりとした訳
もしその場で忘れたいことがあったのなら、このことは覚えておくべきだ、というメモを作りなさい。
補足
「書いたら忘れる」「書いて忘れろ」ってやつですね。「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ・・・」と思っているうちにそれが頭にこびりついて離れないってことはよくあります。そんなときは一旦メモをして忘れる…というのが作業効率化に使えるという記事を最近でもよく見かけますし、言い換えるとエドガー・アラン・ポーの時代(1800年代)からもう既に言い伝えがあったということですね。